早稲田大学SILS英語科目オンライン授業(ライブ形式)
語学教育部では、早稲田大学国際教養学部(SILS)より委託を受け、必修のアカデミック英語科目の運営を行っています。2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、早稲田大学の方針に従い、初めてオンライン・ライブで授業を行いました。
SILSの必修英語科目
SILSのアカデミック英語科目には、英語Ⅰ(リスニング、リーディング)、英語Ⅱ(スピーキング)、英語Ⅲ(アカデミックライティング)があります。今回は、英語Ⅰと英語Ⅲのオンライン授業の様子についてご紹介します。英語Ⅰ・英語Ⅲともに3つのレベルに分かれており、入学時のプレースメントテストの結果によって履修するレベルが割り当てられます。どちらの科目も、SILSの専門科目の授業や留学を見据えて、英語で調べ、考え、議論し、レポートを書く力をつけるための科目です。
英語Ⅰ | リスニング、リーディング | ・英語の文献を読み、講義を聞き取る力を身につける ・TOEFL等のスコアにより履修免除あり |
英語Ⅲ | アカデミックライティング | ・リサーチペーパーや小論文の書き方を学ぶ ・ネイティブスピーカーも含め、全員必修 |
オンライン授業実施にあたって
大学の正規科目をオンラインで行うのは初めてでしたが、
◆単位の修得に必要な授業内容、学習時間を確保する
◆学生が各科目の到達目標を達成し、英語のスキルが身につく
◆国内だけでなく海外にいる学生も同じ内容の授業を受けられる
を念頭に、ウェブ会議システムを使ったリアルタイムでの「双方向ライブ授業」を実施しました。これは事前に収録した動画を見て学習するようなオンデマンド授業とは異なり、講師と学生が同時間にオンライン上で集まり、授業を行う形式です。SILSの必修英語科目では、学生自身が英語を聞き、話し、読み、書く中で英語のスキルを向上させる実技科目であることから、リアルタイムでの授業が必須でした。また「双方向ライブ授業」では、講師が学生の理解度を確認しながら授業が進められること、学生と講師、学生同士のコミュニケーションがとりやすいことも利点です。
授業にあたっては、早稲田大学の学習管理システム(Learning Management System、LMS)であるWaseda Moodleと、そのプラグインでビデオシステムのCollaborateまたはZoomを併用しました。
オンライン授業の実施にあたっては、講師がCollaborateやZoomの使い方に慣れるためのワークショップを実施しました。また授業が始まってからも、実際に使ってみて効果のあった教材や指導方法などを講師同士で共有しました。
受け身にならないオンライン授業
学習効果を高めるためには、学生が主体的に授業に参加することが必要です。オンライン授業でも学生に積極的に授業に参加してもらい、対面授業と同じような環境を提供するために、授業で講師が行った工夫をご紹介します。
・ブレークアウト(グループ分け)機能を用い、ペアワーク・グループワークを頻繁に行った。これにより、意見交換をしたり、練習問題の答えを確認したり、わからないところをお互いに助け合ったりする機会を確保した。ペアやグループをその都度変えることで、多くの学生とディスカッションを行えるようにした。
・講師がそれぞれのグループを回り、それぞれの学生からの質問に答えたり、アドバイスをしたりした。それぞれの学生の進捗を確認し、適切なフィードバックをその場で与えるようにした。
・学生がパソコン等の画面で見やすいよう、提示するパワーポイント教材や動画のフォントやレイアウトを工夫した。また授業後に復習ができるよう、授業中に提示した教材をLMS上で共有した。
・チャットや投票機能で学生の理解度を測るクイズを行い、理解が不十分な部分は繰り返し説明を行った。
・学生が授業中に発言・質問ができるよう、挙手機能やチャット機能を使用した。
・レポート等の課題は以前よりLMS上で提出・返却していたが、教室内で実施・回収する課題もLMS上で提出できる環境を整えた。
その他の工夫
・授業後に講師がCollaborate/Zoomの場に残り、質問をしたい学生が話しかけやすい雰囲気を作った。
・学生にはカメラをオンにすることを推奨した。それによって学生間のコミュニケーションが取りやすくなり、オンライン上でも友人を作ることができた。
履修者の声
実際に授業を受けたSILSの学生のコメントをご紹介します。
(2020年度春学期末授業評価アンケートより、一部を要約)
・この授業で、リスニングやスピーキングの力が向上した。
・今後の授業でも役に立ついろいろなスキルが学べたので満足。
・今学期1番好きな授業だった。
・実際に会うことはできなかったが、クラスメートや先生と話し合う機会があったので、授業をより理解できたし、楽しかった。
・ディスカッションの機会が多かったので、いろいろな人の視点や考えを知れた。
・この授業で学んだスキルは、TOEFLや他の英語の授業でも役立ちそう。
・オンラインでも楽しかったし、英語力が伸びたと感じる。
・講師が質問に熱心に答えてくれてうれしかった。
・これまで英語でエッセイを書いたことがなかったが、正しい構成で書けるようになった。
・この授業のおかげでTOEFLの点数が上がった。
・講師の説明がわかりやすく、授業もよく組み立てられていた。丁寧で役に立つフィードバックをもらえた。
- キーワード:
- APAIE AV機器 CEFR CRELLA EAIE EAIE2023年次大会 Eメール eラーニング ICT ISMS IT NAFSA NAFSA2024年次大会 PC SD SGDs SustainableDevelopmentGoals Talk Anywhere Tutorial English Waseda Summer Session 2024 Zoomウェビナー アカデミックライティング イベント運営 オリエンテーション オンライン オンライン・セッション オンライン講座 キャリア教育 グローバルエデュケーションセンター コミュニケーション コンテンツ制作 コンフリクト・マネジメント サポート シンポジウム運営 スチューデント・ジョブ スピーキング セキュリティ人材 セミナー チューター チュートリ先輩 ネットワーキング フィールドトリップ プログラム進行 プロジェクト管理 メンター育成 ラーニングコモンズ ライティングセンター 人材育成 什器 企業 入試問題 内部監査員 動画 図書館 国際交流 国際交流支援 国際教育団体 地域 地域企業 地域連携 外部資金 大学入試改訂 大学業務ソリューションセミナー 大学業務支援 大学職員 大学間交流 学生サポート 学生プロジェクト 学生支援 学術リテラシー 安全管理 少人数制 操作 改善 文章作成指導 旅行手配 早大生 早稲田大学 来日 業務マネジメント 業務効率化 業務改善 模擬講義 留学 留学カウンセリング 留学フェア 留学プログラム 留学生 留学生サポート 相談 研修 研究 研究成果 研究支援 研究計画調書 研究資金 社会還元 科研費 窓口業務 自動化 航空券 英会話 英文Eメール 英語コミュニケーション能力 英語学習 著作権 説明会 講師 講演会運営 資金獲得 通信課程