山形大学様の事例:研究者のビジョン・想いを共有しプロジェクトの価値を高める伴走支援サービス
今回は、産学連携コンソーシアム立ち上げから大型国家プロジェクトまで一貫して支援している山形大学様向け研究支援の事例をご紹介します。
山形大学工学部・古川研究室では、主にソフトマター(高分子ゲル・ゴム・プラスチック・食品などのやわらかい材料)とそれを立体造形して新たな価値を付与する3Dプリンティングの研究に取り組んでいます。
この研究について企業との共創を促進してイノベーションを創出するため、2018年4月に産学連携コンソーシアムである「やわらか3D共創コンソーシアム」を設立しました。このコンソーシアムでは、食品・医療・ゲル・ソフトマシン(アート)・モビリティ(構造)の5部会を設定し、企業はそれぞれ興味関心の高い部会に参加します。部会では、当該分野の最先端の事例の共有や、それを基にした共創のためのディスカッションを実施しています。
また、同研究室では、様々な国家プロジェクト(以下、「国プロ」)の予算を獲得し、研究を推進しています。近年では、「ムーンショット型農林水産研究開発事業」(内閣府、BRAIN)、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期」、「先導研究プログラム/マテリアル・バイオ革新技術先導研究プログラム」(以上、NEDO)などの大型国プロに取り組んでいます。
〇やわらか3D共創コンソーシアムへの支援
当社では、「やわらか3D共創コンソーシアム」の立ち上げのための各種準備(ビジョン設定、実施内容の企画、運営のための規程、Webサイト・パンフレットなどの広報ツールの制作など)、立ち上げた後の各種事務局機能(総会・周年シンポジウム開催、会員管理、各種部会運営など)を担っています。大学と会員企業や会員企業間の共創を促し、新たな価値提案や外部資金への申請等も支援します。
〇国プロへの支援
当社では、古川研究室が取り組む複数の研究プロジェクトのプレアワード(※1)、ポストアワード(※2)の支援を継続して実施してまいりました。2024年度においては、「ムーンショット型農林水産研究開発」ならびに「先導研究プログラム/マテリアル・バイオ革新技術先導プログラム」の2つのプロジェクトのポストアワードを支援しています。具体的には、計画書・報告書等のとりまとめ、各種会議運営などのプロジェクトマネジメント支援、成果を活用した事業化に向けた企画検討支援、ステージゲート・中間評価等への対応支援、各種アウトリーチ資料の制作支援を実施しています。
いずれの業務に関しても、当社は研究者に伴走してそのビジョン・想いを共有し、構想や研究内容への理解を深めて業務に取り組んでいます。今回ご紹介した事例のように、研究者の抱える課題に対して様々な観点からの解決策案を提示し、そのうえで具体的に資料に落とし込み、ステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にするといった、コンサルティング型の業務遂行が可能です。
また、ビジネス面での知見・経験など研究の周辺領域の専門性の発揮により、出口戦略の構築やその先の研究成果を用いたビジネス構想の立案・検証を実施することで、プロジェクトの評価・価値を高めます。
時間をかけて研究者と当社が深いレベルでビジョン・想いを共有して業務を遂行し、強固な関係性を構築できれば、研究者はご自身が注力すべき作業に集中できるようになり、またプロジェクトの価値を高めていくことができるようになります。
ぜひ、当社に先生方の夢・目標の実現のお手伝いをさせていただけますと幸いです。
※1 プレアワード:主に競争的資金において、研究プロジェクトの企画から申請に至るまでの業務を指す。
※2 ポストアワード:主に競争的資金の採択後の大型補助金が適切に運営できるように支援をすることを指す。