訪日中国人高校生・大学生向けセミナーのご紹介
コロナ禍で研修団訪日が4年間中止になるまでは、中国からの研修受け入れの中心は、主に公務派遣研修や民営企業経営者派遣研修でしたが、今回、新たな受講者層である訪日高校生・大学生に向けたセミナーを実施することができました。
7月に中国人高校生・大学生168名を対象にセミナー(計7回)を実施しました。セミナーのテーマと主な内容は以下ご参考ください。
テーマ1:テレワーク時代における日本の労働市場と人的資源管理(HRM)
主な内容:日本における労働経済状況の特徴、政府のコロナ対策と雇用政策、テレワークの進展が、従業員の働き方にどのような影響を持つか
テーマ2:日本の高等教育の歴史と課題~自由と平等をめぐって~
主な内容:日本の高等教育制度、大学入試制度、高等遊民、不本意入学、推薦入学制度、地域間格差
テーマ3:人工知能とロボットの新時代
主な内容:人工知能、工業ロボット研究、学術界におけるロボット研究、人工知能とロボットの融合
セミナーでは、講師から受講生に対し、「1ヶ月未満の短期の留学においても、留学前と留学後の間でマインドセット/コンピテンシーにおいて大きな変化を統計的に確認できたので、皆さんの変化に期待しています。」と話しがあり、受講生から「頑張ります」と答えた場面もありました。また、セミナー終了後は、多くの学生が講師を囲み、講義内容や自分の興味があることについて、積極的に講師と交流を行いました。
・一方的な講義ではなく、先生は私たちに質問したり、議論する時間をいただいたりしました。このような双方向な講義はとても良いです。
・日本のトップレベルの大学でレベルの高い講義を受講することができました。通訳付きの講義ですが、通訳者のレベルも高く、お陰様で良い体験ができました。ありがとうございました。
・大学卒業した後、日本留学を考えています。留学する前に早稲田大学の教授による講義が受講できたことはとてもうれしいです。講義を通じて日本の大学、大学院の授業の様子についてある程度理解できましたので、今回の受講経験は留学後の講義の受講に役立つのではないかと思います。
・「仮面浪人」「高等遊民」などは初めて知りまして、とても新鮮です。また日本の浪人は高校に通うことなく、塾通いということに驚きました。中国の高校浪人(「復読生」と言いますが)は高校に通います。日本も中国と同じで良い大学に入るには相当な努力をしなければならないことが分かりました。日本留学を考えている自分にとって、今回のセミナーを通じて良い刺激になりました。ありがとうございました。
リカレント教育チームでは、中国からの企業経営者・管理職向け研修や、高校生・大学生向けセミナーを受け付けております。代理店等からのお問合せも可能です。研修に関する詳細(スケジュール、内容、予算)などのお問い合わせ・ご相談は以下のフォームからお気軽にご連絡ください(中国語対応可能)。