東京農業大学様 大学院生のための理系英語講座(オンライン)のご紹介
語学教育部では、2020年度に東京農業大学様にて英語でのプレゼンテーション講座、ディスカッション講座を実施しました。
コロナ禍の状況を鑑み、今回はオンライン(リアルタイム)で行いました。
オンラインながらも受講生の発話量を重視した実践的な内容で、確実に力がつく講座としてご好評をいただきました。
対象は大学院生および大学院への進学が決まっている学部生です。講座の開講にあたっては、受講生の専門分野である農学や自然科学をテーマにした教材をオーダーメイドで作成しました。授業はすべて英語で実施します。どちらの講座もZoomを使用し、ブレークアウトグループの機能を使いながら授業を進めました。
①「研究発表のための英語プレゼン入門」講座
自身の研究テーマについて、学会等で明確に、説得力を持って発表できることを目指します。モデルプレゼンテーションの分析や実践練習を通じ、効果的な発表の方法を学びます。
講座形式
90分×週2回×5週間(計10回)
1グループ9名までのグループレッスン
学べるスキル
- ・自分の研究テーマについて、内容を論理的に組み立てる
- ・自分のリサーチやデータを正確に伝えるためのスライドを作成する
- ・適切な表現を使い、英語らしい強弱やイントネーションで話す
- ・効果的なアイコンタクトやジェスチャーを交えて発表する
授業の工夫
- ・受講生の発表の機会を多く設けました。受講生はパソコンの前に立ってカメラに向かって話し、講師から詳細なフィードバックを受けました。
- ・受講生は毎授業後にプレゼンテーションの録画をLMS(学習管理システム)上で視聴し、目線や抑揚などの観点で自己評価をしました。受講後のアンケートでは、90%以上の受講生が「振り返りが改善の役に立った」とご回答いただきました。さらに、受講生同士のアドバイスの機会も設けました。
- ・受講生は2回に分けて発表用スライドを提出し、講師の添削を受けました。最終プレゼンテーション後には、講師が各受講生に文書での学習アドバイスを行いました。
②「理系学生のための英語ディスカッション」講座
1クラス6名までの少人数で、専門分野について英語で議論するためのスキルを学びます。広く農学や関連分野の記事を読み、その内容について適切な表現を使ってディスカッションを行います。
講座形式
90分×1日2回×5日間(計10回)
1グループ6名までのグループレッスン
学べるスキル
- ・自分の意見を伝え、相手の質問に答える
- ・確実さの程度を正確に伝える
- ・物事の関係性を論理的に表現する
- ・自分の主張や論拠を適切に組み立てる
- ・相手の発話を引き出し、議論の舵取りをする
授業の工夫
- ・リーディング課題には最新のニュース記事の中から、受講生のレベルや興味に合うトピック(例:気候変動、遺伝子組み換え作物)を選定しました。
- ・受講生同士のディスカッションの中で出てきた語彙や表現を講師がピックアップし、ディスカッション後に共有しました。他の場面でも使える表現を復習することで、使えるボキャブラリーの幅を広げる工夫を行いました。
- ・講座後には講師が、授業中の取り組み状況や今後使えるようになるとよい表現やスキルについて、個別に文書でアドバイスを行いました。
講座最終日に実施したアンケートでは、両講座ともに、「講師からのフィードバックは役に立ちましたか?」「この講座は今後大学院での研究活動や学会等での発表にあたって役に立ちそうですか?」の設問に100%の方が「そう思う」「ほとんどそう思う」とご回答いただきました。
講座を受講された方の感想を一部要約してご紹介します。
【プレゼンテーション講座】
- ・とてもわかりやすく、多くのことを学べた。
- ・先生の教え方が丁寧でよかった。
- ・短期間でさまざまなことに取り組み、学べた。
【ディスカッション講座】
- ・話す機会が多く、講師からのアドバイスもたくさん受けられた。
- ・実践して使うシーンが多く、身についたと感じる。
- ・先生が工夫してくれて、とてもわかりやすかった。
受講してくださった皆様、ありがとうございました。
農学分野以外にも、理系大学院生向けの英語講座の実施が可能です。お問い合わせは語学教育部までお気軽にご連絡ください。