立命館APU様 RA向け研修を実施いたしました
■実施内容
立命館アジア太平洋大学様の学生向け研修で、「多様性のコミュニケーション研修」をご導入いただきました。
立命館アジア太平洋大学(以下、立命館APU)は、「自由・平和・ヒューマニズム」、「国際相互理解」、
「アジア太平洋の未来創造」を基本理念として、2000年に開学しました。
学生総数約5500人のうち、約半数の2700人の学生が外国籍という環境です。
世界中から留学生が集まり、国際色豊かで日本でも注目度が高い大学のひとつです。
立命館APUには「APハウス」という学生寮があり、国際学生の全員と日本人の希望者のうち選考に通った学生はこの寮に入ることができます。
APハウスの中でリーダー的な存在を担う「RA(Resident Assistant)」が、寮生のために必要な支援を行っていますが、
今回は、このRAを対象とした研修を実施いたしました。
研修は、異文化コミュニケーションを主軸に、異なる文化背景を持つ人々と信頼関係を築いていくための
マインドをつくり、実践で活かせるスキルを習得することを目的としました。
受講者も様々な文化背景を持っているため、研修も日英の両言語対応で進めていきました。
まずは、異文化と特性を理解するため、そもそも「多様性とは何か」について考えました。
自分と異なる文化と出会った時を振り返り、それまでの常識やルールが通用しなかった経験を共有しました。
言語コミュニケーションでは「ハイコンテクスト」「ローコンテクスト」について学び、
自分達ができることとして、きちんとローコンテクストで伝えることの重要性を感じた受講者もいたようです。
そして自分が大切にしたい価値観をあらためて考え、そこから
「理想のAPハウス」というワークに入りました。
寮生全員にとって最高に居心地がよく、最高に楽しく、最高の学びを得られる状態にあるAPハウスとは
どのようなものかをグループで共有し、発表しました。
そこから、自分が考えるRAのミッションにブレイクダウンし、大切にしたい価値観と、最高の状態にある
APハウスのための自分ができる具体的な行動をリストアップしました。
一つとして同じ意見がなく、RAそれぞれがAPハウスをよりよくしていきたいという
思いを持っていることが感じられました。
最後にルールの共有と伝え方として、「ごみの分別」を取り上げ、具体的にどのようにルールを
浸透していけば良いかについて考えました。
これまで学習したローコンテクスト、異なる価値観への対応も復習しながら、
限られた時間の中で楽しそうにワークに取り組んでいました。
最後の発表では、各グループとも工夫を凝らしたものとなりました。
一方通行の講義ではなく、ワークを多く取り入れたインタラクティブな研修を通じて
自身のミッションや思いをあらためて振り返ることができる時間になったようです。
アイスブレイクで行った”Yes,and”から、グループワークで誰かが意見を出すたびに
「良いですね!」という言葉が飛び交っていたことが印象的でした。
【実施時間】5時間
【受講者】立命館APUの学生(RA)32名
【研修に取り入れたコンテンツ】リーダーシップ、ビジョン共有、異文化コミュニケーション等
【言語】講師2名体制による日本語・英語の両言語対応