来日オリエンテーションの動画化に向けて
新型コロナウィルス(COVID-19)感染症により、対面でのオリエンテーションができない大学の方も多いのではないでしょうか。
今回は当社で現在進めている留学生向けの来日オリエンテーションの動画化についてご紹介したいと思います。
続編を書いてみました
受入留学チームです。先日、当社の国際交流企画チームが留学業務のオンライン化を進めていることを紹介いたしました
(まだご覧になられていない方はこちらのページをご参照ください。←まだ閲覧されていない方はぜひともクリック)。
やはり他では何をどうやっているのかは気になるもの。今回はその続編ということで、その後の進展についてお話してみたいと思います。
来日オリエンテーションの動画化
当社でも請け負っている留学業務の中に来日オリエンテーションという一大行事があります。
前回の投稿の中ではその動画を準備しているということで、デモ動画をご紹介いたしましたが、その後、来日予定留学生向けに日本語版と英語版でオリエンテーション動画を作成いたしました。
こちらがその編集場面のお披露目(当社でもマスクの着用義務に時代が反映されております)。
2020年の春学期は多くの大学でオンラインによる授業やオリエンテーションが行われたかと存じます。
でもその方法は、LIVE配信(リアルタイム)、録画配信、資料配布(音声なし)と各大学各担当によって異なるものだったのではないでしょうか?
当社が今回録画配信での来日オリエンテーションに取り組むのには、もちろん理由があります。
従来のように一堂に会するオリエンではリアルタイムで実施できても、数百人がそれぞれの国からオンラインとなると時差の問題が生じます。
今春の授業によっては学生にとって時差が辛かったという話が国内外で発生していたことを聞いた方も多かったのではないでしょうか?
今後も同時間での視聴の難しさを考慮しますと、録画配信のほうが時差による不利益を避けることができそうです。
また、当社で機材一式を準備し、録画配信に取り掛かったのには先行投資的な意味合いもございます。
今後どのタイミングでこの情勢が終息するのか見通しがつかない中、たとえば緊急で出勤が一か月できなくなったとしましょう。
その後無事に事が収まり、さて出勤してこれまでできなかった業務を行おうとしても一度失われた時間は取り戻せません。
仮にこれが新学期開始時期、オリエンテーションを間近に控えている時期であれば後手後手の対応は免れないでしょう。
対面で一堂に会することは当面難しいことを想定し、十分な時間を確保できる間にたとえオンラインであっても充実した内容と言われるよう準備しているのです。
当社では微力であっても不測の事態をブレインストーミングし、どういう事態が想定されそれに向けてどういう対応ができるかを考えながら業務にあたっております。
希望の渡日へ・・・
当社の話から少し逸れて、最後に、留学とオリエンの話を少々。
上で音声なしの資料熟読型のオリエンテーションについて触れましたが、この形ですと従来の留学の醍醐味が失われてしまい残念に思う学生もいます。
留学がすべてオンラインで完結し現地へ行くことなく終わることを物足りなく捉えている方が多くいることをとあるアンケートからも確認いたしました。
初対面の同級生が多くいる中でのオリエンは、期待と緊張の入り混じった独特の雰囲気を作り出し、新しい学期の始まりを教えてくれます。
その足音を聞くたびに、「ああ、またこの季節がやってきたか」と初々しい気分になると共に、悲しいかな、歳もまた1つ重ねたんだなという気持ちにもなります。
留学生にとっても新しい国で新しい物語が始まることに意気揚揚としているもの、初めての一人暮らしデビューするものなど様々です(ホームシックネスも実際に現地に行ったものだけがかかれる(?)ものかもしれません)。
学業だけではなく、お国特有の水道や電気といった実生活にまつわるトラブル(?)も1つの経験となります(海外に行って初めて素敵なplumberに出会いましたもあるかもしれません)。
そういった実生活も期待している学生にとっては、オンライン留学は少し物足りないかもしれません。
それでも来日できる日を見据えて録画配信にはスピーカーが映るようにしています。
オリエンのスピーカーは学生にとっては初めて知る留学先の人であることもあり、最初は印象に残るものです。
私も数百人の前で話すと終わった後にあれやこれやと10人くらい並ばれて捕まったことが今となっては懐かしいです(他にもスタッフがいるのに・・・!! でも緊張している学生たちの前でopening wordsでお見合いの話をしたことが原因かもしれません、9割方滑りますが・・・)。
当社の録画配信には、学生が来日できるようになった際に「あ、あのオリエン動画の人だ!」といった希望の声につながるようにその想いが込められているのです。