「SCORE(社会還元加速プログラム)拠点都市環境整備型」事務局運営支援 <最終報告会の実施報告>
社会連携企画部グローバル業務支援チームです。今回は、2021年度採択事業「SCORE(社会還元加速プログラム)拠点都市環境整備型」の事務局として当チームが支援したプロジェクトの最終報告会について報告いたします。
このプロジェクトは、Tokyo United Network for Innovation with Technology and Entrepreneurs(T-UNITE)と称し、早稲田大学を主幹機関として東京理科大学、東京農工大学、多摩美術大学、神奈川県立保健福祉大学、三菱電機株式会社の5つの共同機関で構成されています。当プロジェクトは、JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)の大学発新産業創出プログラム「SCORE拠点都市環境整備型」として採択されました。社会還元加速プログラム(SCORE)は、大学等の優れた技術シーズ※1を基にした成長ポテンシャルの 高い大学等発ベンチャーの創出を促進するためのプログラムです。T-UNITEはスタートアップの支援とアントレプレナーシップ教育の指導教員の育成を主な目的としています。
3月1日の報告会は、渋谷スクランブルスクエアとウェビナーのハイブリッド形式で開催されました。二部構成となっており、第一部は「T-UNITE Demo Day※2」として特別パネルトークとT-UNITEから採択されたギャップファンド※3Demo Dayを、第二部では「T-UNITE Workshop」として活動報告を中心に行われました(当日のプログラムはこちら)。
第一部では、ギャップファンドで採択された6案件の発表に対して、それぞれ活発な質疑が行われました。
第二部では、当プログラム代表者の早稲田大学理工学術院創造理工学部大野教授が活動報告の総括をされました。スタートアップ支援の面では、ギャップファンド採択案件のうち1件が経済産業省のジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2022のアイデア部門グランプリを受賞したことを紹介し、レベルの高い取り組みをしていることを証明しているとの話がありました。人材育成の点では、世界最先端の起業家プログラムのノウハウを活かした国内版指導者育成プログラム(FDプログラム)を受講した教職員が登壇し生の声を届けました。受講者は、「専門の異なる多様な参加者の中で学びのシェア、教材のシェアなどを活性化する仕組みづくりに感心したこと」、「すべてのアイデアにオープンであり、学びは実験の場であり、挑戦し、可能性を想像することを下地としている文化に触れる体験をしたこと。このことで、視点の違う意見を融合し“1+1が3以上になる”有意義な経験をしたこと」、「学んだ仲間との関係を継続していきたい」など、次のプロジェクトにつながる報告となりました。
最後は衆議院議員の鈴木馨祐先生に、すべての起業家に向けた力強い応援のスペシャルメッセージをいただき閉会となりました。
このT-UNITEプロジェクトは、次年度はスタートアップ・エコシステム※4形成支援事業 GTIE(Greater Tokyo Innovation Ecosystem)へと展開します。起業家活動支援、アントレプレナーシップ人材育成に加え拠点都市のエコシステムの形成・発展へ続くことが今から期待されています。
事務局では約一年にわたり、国内外の講師との連絡調整やイベントの運営をしてまいりました。このプロジェクトを通じて、大学内の素晴らしい技術が大学発ベンチャーとなる支援、そして起業家を指導する人材育成のサポートができたことをうれしく思います。今後も大学を通した社会活動に微力ながら貢献したいと考えています。
※1技術シーズ ビジネスの「種」、ノウハウ、アイデアなど
※2 Demo Day 投資家や提携先を探す企業等にスタートアップ企業の製品・サービスや事業計画を発表する場
※3ギャップファンド 大学が、研究者に対して、試作開発を行なうための資金を提供し、基礎研究と事業化の間に存在するGAP(空白)を埋める資金のこと
※4スタートアップ・エコシステム 起業するまたは起業した人や企業への支援を、特定の地域や空間で相互に連携することで有機的に成長していく互恵関係の仕組み
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